着物を着たいけどいろいろ難しくて…。という方に、着物の名前や季節との関係など、
まずは知っておきたい基本の知識を図解付きでまとめました。
最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくれば大丈夫!ぜひお役立てください。
自分の体に合わせて着物を仕立てるのが当たり前だった昔と違い、着物の各部分の名称は、なかなか知る機会がない上に読み方が分かりづらい、耳なれない単語がたくさんありますが、それぞれがサイズを測る場所と密接に関係しています。
着物はサイズを合わせることで着姿がより素敵にキマりますので、ぜひ部位を覚えておいてくださいね♪
まずは自分の「身丈」「裄」「袖丈」を覚えておくと着物選びが便利になるので、要チェックです!
一度測ったら、どこかにメモを残しておくと良いですよ。
着付けをする時には、着姿をより綺麗に、素敵にするための着付け小物をたくさん使います。
着物の種類や、体型によって、また着付け師さんによって不要なものがあったり、代替品を使ったり、さらに小物を足して着付けることがありますが、365では着物によって適したセットをお送りしているため、着物初心者の方にも安心していただけます。
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帯を結ぶ際、帯枕を覆い前で結ぶ小布。帯〆と同じく、装飾的な意味合いが強い。
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帯の結びがずれないように締める紐。帯を結ぶ目的のほか、装飾的な意味合いも強い。
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帯を結ぶ際、お太鼓の上部の山形を美しく整えるために、帯揚の中に入れて形を整えるために使う枕型の芯。帯結びの種類によって、様々なサイズや型がある。
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帯じわを防いだり、帯の前姿を美しく仕上げるための板。ゴムバンド付きのもの、板のみのものなど様々なタイプがある。
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帯のお太鼓を美しく仕上げるため、ウエストとヒップのくぼみを補う補整小物のこと。
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ゴム紐の両端についたクリップで着物の上前と下前をはさみ、衿もとの着くずれをふせぐ和装小物。
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着物を着る際に使う着付け小物の一つ。衿元や胸元を整え、着くずれを防ぐためのもの。伊達巻(だてまき)ともいう。
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伊達〆と同じ役割の小物。マジックテープになっており着用の際、簡単に止められる。和装ベルト、着物ベルトという名前でも販売されていることも。
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振袖などを着た際、帯を飾り結びにする場合に使われることが多い。三重紐、トリプル紐など呼び方は様々。
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長襦袢や半襦袢の半衿に芯として入れ、衿の形が崩れないように、また抜いた衣紋(えもん)をキレイに保持するのに用いる小物。
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華やかさを出したい時などに用いる装飾用の衿。着物を重ね着しているように見える。伊達衿(だてえり)とも呼ばれる。
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キモノを着る際に使う小物の一つ。着姿を整え、形を固定するために使用する。絹製や木綿、モスリン等が一般的。
実際に着付けを行うときは、この着付け小物たちに加えて補整用のタオルや、補整パッド、着付けクリップなどもあると便利です。
紐類は、ゴムベルトで代用すると着付けの時間を短縮できたり、お腹がふくれても苦しくなりにくかったりします♪
着物の下はこれだけでOK!ですが、下着を付けないのは気になる…という方は、ブラジャーは和装ブラかスポーツブラなど、ワイヤーのない膨らみをおさえるタイプのもの、ショーツはラインが響かないものを選びましょう。
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肌に直接着用し、肌の汚れや汗などを取るものです。通気性のいいものや汗を吸い取りやすい生地が好まれています。
裾除けを兼ねた長い丈のスリップタイプのものもあります。 -
肌襦袢同様に素肌につけますが、裾除けは着物の裾さばきをよくし、長襦袢の汚れを防ぐために使われています。足さばきの良くなるツルツルした素材が好まれています。
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半衿を縫い付け、肌襦袢・裾除けの上に着用します。着物の裏の汚れを防ぎ、保温の効果もあります。単衣用と袷用があり、季節によって使い分けをします。
体の凹凸補整は、肌襦袢、裾除けを着た後にタオルやグッズ等で行います。
もともと一枚の四角い布から構成されている着物や襦袢は、たたむのがとっても簡単♪
正絹の着物はめったに洗濯ができない上にアイロンなどもってのほか!ですが、着た後に半日ほど吊るした後、折り目に従って正しくたたんでおけば、次の機会にまた美しい状態で着ることができますよ。
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まず長襦袢を広げます。この時、絵のように左側に衿元が来るようにするとたたみやすくなります。
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長襦袢の左側を折り線に沿って図のように内側にたたみます。袖は、再度左に折り、左右の折り線の中に収まるようにしておきます。
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反対側も同じように折り線に沿って折り、②と同じように袖を折り返します。
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この形で完成です。
たとう紙にしまう場合は、このまま包みます。
着物バッグに入れて持ち運ぶ場合は、点線の部分で半分に折ってさらにコンパクトにします。
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まず着物を広げます。たたむ時のポイントになるのは、縫い目のある「脇線」です。
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着物を右(下前)の脇線に沿って折ります。
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下前の衽(おくみ)を衽線で②とは逆に折り返します。
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次に開いている方の生地の端を③で折った形の端に合わせます。
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折り線に沿って内側に折りこみ、衿元をきれいに整えます。
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④で中途半端にしていた左の脇線をつまみ、右の脇線まで持っていきます。
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この時、袖も一緒に合わせていきます。
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2枚の袖を一緒に持ち折り返します。
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この形で完成です。このままたとう紙に包みましょう。
持ち運びの際は、着物バッグに入れるために、点線部分で半分に折ります。
洋服に冬物や夏物があるように、着物も季節ごとに着られる種類が分かれています。
袷・単衣・夏物という3種類が何月に着られるのか、表で整理してみました。
最近では6月や9月でも夏のような陽気の日がありますので、6月や9月に夏物を着る日があっても、それほど違和感はないようです。
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1月から12月まで1年中着用可。
八掛と呼ばれる裏地が付いていて、一般的に普及しているお着物。 -
5月~6月・9月の3か月間だけ着られる「単衣(ひとえ)」と呼ばれるお着物。裏地が付いていないので少し軽いですが、見た目は袷のお着物とほぼ変わりません。
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7月・8月の夏の期間だけ着られる「夏物(なつもの)」と呼ばれるお着物。着物や、長襦袢に透け感があり、見た目に涼しく、軽いのが特徴。
生地や造りだけでなく、描かれている文様・柄を季節に合わせるのも粋な楽しみの一つです。柄の中にも通年OKのもの、花のモチーフのように季節に合わせて着るとより素敵なものがあります。
季節だけでなく、着ていく場所やシーンでも、最適な着物の種類は分かれています。
洋服でもフォーマルやカジュアルがあるように、着物でもドレスコードやマナーに合った種類を選び、ハレの日やお出かけを楽しみましょう。
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- 上半身に柄が無く、裾だけに模様が入る黒地の着物。背・両袖・両胸の五か所に紋が入り、最も格が高い既婚女性の第一礼装。
金・銀・白の礼装用の小物、白の半衿、長襦袢、足袋を合わせる。結婚式や披露宴などで親族が着用する。
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- 上半身に柄が無く裾だけに模様が入る色地の着物。五つ紋は黒留袖と同格、三つ紋は黒留袖の次に格の高い準礼装、一つ紋は訪問着と同格となる。
既婚・未婚のどちらでも着用でき、式典の主役や、結婚式・披露宴などで新郎新婦の親族が着用する。
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- 胸・肩・袖・裾などに模様がつながる様に施された着物。
結婚式・披露宴・入園式・卒園式・入学式・卒業式などで着用できる略礼装。
パーティーや観劇、お出かけなどにもおすすめ。
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- 胸・肩・袖・裾などに模様がつながる様に施され、袖丈が長いのが特徴。未婚女性の第一礼装として、成人式や結婚式、結納、パーティーなどで着用する。
袖を振る仕草は、「好き」「嫌い」のサインの他、厄払い・清めの儀式に通じ、晴れの日に振袖を着ることで、人生の門出に身を清めるという意味を持つようになった。
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- 高校や短大、専門学校、大学の卒業式に学生や、先生が着用する。二尺袖もしくは振袖の上から着付ける。
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- 白生地を単一色に染めた着物。無地だが生地に様々な地紋が入っている。一つ紋は袋帯を合わせれば準礼装になり、紋が無い色無地は洒落着として活用できる。
お茶席や知人の結婚式、お子様が主役のお宮参りや入学式・卒業式に着用する。
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- 全体に細かい柄が継続して描かれているのが特徴。
普段着として、お友達とのお食事や買い物など手軽に着ることができる。
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- 男性の着物の第一礼装は黒紋付・羽織・袴。着物と羽織にそれぞれ五つ紋が付き、成人式や、結婚式・披露宴で着用する。
袴は縞柄の仙台平が最もフォーマルな装い。帯は博多織や紋織の角帯、羽織紐は房付きの白、半衿と足袋も白が一般的。
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- 帯芯が入った織のものが一般的。留袖・振袖などに合わせ、フォーマルな装いとして着用する。
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- 帯巾が袋帯や名古屋帯の半分の巾の帯。カジュアルな着物や浴衣に合わせて気軽に着用できる。
結婚式 (ホテル) |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | × | ◎ | × |
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結婚式 (レストラン等) |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | × | ◎ | △ |
結納 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | × | ◎ | × |
七五三 お宮参り |
× | × | ◎ | × | × | ◎ | × |
卒入園式 卒入学式 |
× | × | ◎ | × | ◎ | ◎ | × |
フォーマルな食事 コンサート 観劇等 |
× | ◎ | ◎ | × | × | ◎ | × |
カジュアルな食事 コンサート 展覧会等 |
× | × | △ | × | × | △ | ◎ |
フォーマルな パーティ |
× | ◎ | ◎ | ◎ | × | ◎ | × |
カジュアルな パーティ |
× | × | △ | × | × | △ | △ |
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