母親必見!七五三で失敗しない着物の選び方と基本マナー
着物の選び方やマナーってどうなってるの?
七五三でお子さまの着物の準備はばっちり!でも、自分の着物はどうしたらいいの?注意した方がいいことってあるの?などなど、不安がたくさんあると思います。
そんな不安はこの記事を読んで吹き飛ばしてしまいましょう。着物の選び方、着物を着る時の注意点やマナーなど、詳細をご紹介していきます。
目次
- 1.七五三とは?
- 2.着物とスーツの違いってあるの?
- 3.七五三で失敗しない母親が着る着物の選び方は?
- 4.七五三に母親が着る時の着物の基本マナー
- 5.七五三に着物を着た時の行動マナー
- 6.七五三の準備と当日の流れ
- 7.写真映えする親子コーデ5選
- 8.お母さまの声
- 9.まとめ
1. 七五三とは?
七五三とは、古来に行われていた3歳「髪置きの儀」、5歳「袴着の儀」、7歳「帯解の儀」に由来するもので、現在も3歳、5歳、7歳にお祝いをし、子供の成長や長寿、幸福を祈願します。
無事に成長したことを感謝し、これからの健康と長寿を願う行事として広まりました。
1.1 七五三はどんなことをするの?
七五三は、子供たちの成長を家族で祝い、一緒に神社などに出かけてお参りをする行事です。神社では、神官による祝詞を受けたり、お守りや絵馬を購入することもあります。
家族で記念写真を撮ったり、特別なお祝いの食事を楽しんだりすることも、この行事の特徴の一つ。親しい親族が集まり、子供達のこれからを温かく見守る貴重な機会でもあります。
1.2 七五三の日程について
七五三を行う日は、一般的に11月15日とされています。しかし、これは固定ではなく、地域や家庭によって多少前後することがあります。
また、最近では平日よりも休日を選んで行うご家庭も多く、11月の初旬から中旬にかけての週末に神社などが賑わいます。この期間は、多くの神社で七五三詣りを専門に行うための特別な儀式やイベントが開催されることが一般的です。
2. 着物とスーツの違いってあるの?
七五三の衣装を、着物にするかスーツにするか迷いますよね。どちらも素敵な選択肢ですが、周りからの評価、金額、大変さ、写真映えなどから比較して、それぞれの特徴をわかりやすくお伝えします。
2.1 金額
さっそく一番気になる金額はどのくらい違うのか?ということを見ていきましょう!
着物
- 購入する場合、スーツよりも高額になることが多い
- レンタルする場合でも、スーツよりは高くなる傾向
- 着付けやヘアセットなども費用がかかる
スーツ
- 着物に比べると、購入費用は比較的安価
- レンタルする場合も、着物より安く済むことが多い
- 着付けやヘアセットの必要がないため、その分の費用も不要
2.2 写真映え
次は気になる写真映えについて。せっかくなら写真映えして、後で見返したときに満足感の高まるものを残しておきたいですよね!また、写真映えしたら、InstagramなどのSNS掲載するのもいいですよね!
着物
- 七五三らしい華やかさがあり、写真映えは抜群
- 後から見返した時に、特別な思い出として残りやすい
- スタジオ撮影では、背景や小物との組み合わせで、さらに魅力的な写真に仕上がる
スーツ
- きちんとした印象で、写真にも綺麗に映る
- 洋服なので、自然な表情を引き出しやすい
- ロケーション撮影など、動き回るシーンにも向いている
2.3 準備期間
次は準備期間。そろそろ七五三の準備をした方がいいと思った時には、もう遅かった…ということの無いように、着物の場合とスーツの場合であらかじめ把握しておくと安心です!
着物
- 購入する場合、呉服店での相談や採寸など、ある程度の準備期間が必要
- レンタルする場合でも、予約や試着などの時間を確保しておいた方が安心
- 着付けやヘアセットの予約も忘れずに!
スーツ
- 購入する場合でも、比較的すぐに手に入ることが多い
- レンタルも手軽で、準備期間は短くて済む
- 当日の準備も、着替えだけで済むので簡単
2.4 大変さ
普段慣れていない着物との差を理解したうえでどちらを選択するか決めるのも一つの手です。
着物
- 着付けやヘアセットに時間がかかる
- 汚さないように注意が必要
- トイレや食事など、普段の動作が少し大変になる場合も
スーツ
- 動きやすく、活発なお子さんがいても安心
- 汚れても、比較的簡単に洗濯(クリーニング)できる
2.5 周りからの評価
周りからどう思われるか心配という方もいらっしゃると思うので、最後に周りからの評価についてまとめます。
着物
- 「特別感」「伝統的な美しさ」を感じさせるため、周りの人からの評価は高い傾向
- 特に年配の方や親戚からは、「立派だね」「可愛いね」と褒めてもらえることが多い
- 写真映えも抜群で、後から見返した時の満足度も高い傾向
スーツ
- 洋服なので、普段着慣れているお子さんにとっては動きやすく、快適に過ごしやすい
- きちんとした印象を与え、おしゃれで可愛らしいと感じる人も
- 着物に比べると「特別感」は薄れる傾向
着物とスーツの違いをお伝えしてきましたが、着物を着る場合どんな着物がいいか?どんな種類があるのか?ということをお伝えしていきます!
3. 七五三で失敗しない母親が着る着物の選び方は?
七五三はお子様の健やかな成長を祝う重要な行事です。この日には、七五三でお子様にお着物を着せるのであれば、お母さまも華やかに着飾り、家族全員で記念に残る一日を過ごされたいのではないでしょうか。
着物をご着用される場合、訪問着や付け下げ、色無地、江戸小紋がおすすめです。
これらの中からどの着物を選んだ場合でも、派手すぎず地味すぎない、品のある装いをすることが大切です。ここでは、見た目にも美しい、七五三に相応しい着物の選び方を解説します。
3.1 七五三の母親にふさわしい着物【訪問着】
訪問着は、黒留袖や色留袖に次ぐ略礼装の着物で、肩や胸、袖などの上半身にも柄が入る着物です。年齢や結婚の有無に関係なく着用できることから、七五三を含む様々なフォーマルな場に対応できます。
慶事用の訪問着は、地色の美しさと共に上品な柄があしらわれていることが多く、母親としての品格を示すのに適しています。訪問着を選ぶ際には、子どもの衣装との調和を考え、派手すぎない柄や優しい色合いを選びましょう。
七五三を行うお母さまのほとんどが訪問着をご着用されています。
![]() |
![]() |
3.2 七五三の母親にふさわしい着物【付け下げ】
付け下げは、訪問着より格が高くないですが、小紋より格の高い着物になります。訪問着より模様の柄付が簡略化され、縫い目で模様がつながっていない着物です。
訪問着と同様、年齢や結婚の有無に関係なく着用できることから、七五三を含む様々なフォーマルな場に対応できます。訪問着よりも柄が控えめで、落ち着いた装いの付け下げは七五三にもおすすめです。
![]() |
![]() |
3.3 七五三の母親にふさわしい着物【色無地】
色無地は、紋が入っていれば訪問着と同格の着物になります。紋が入っていないとカジュアル向けの着物となるためご着用の際はご注意ください。
また、三つ紋の入った色無地は格が高いので、一つ紋がおすすめです。色無地とは、白と黒を除いた無地の着物のことで、柄がなくシンプルながらも上品な印象を与えられるため、子どもが華やかな柄の着物を着る場合にバランスを取りやすいとされています。
色味に関しては、落ち着いたピンクや淡い青などが優雅さを演出し、七五三の雰囲気にもマッチします。
![]() |
![]() |
3.3 七五三の母親にふさわしい着物【江戸小紋】
小紋の中にいくつもの種類があるうちの1つ江戸小紋。小紋は繰り返される柄が全体に描かれていますが、江戸小紋は無地に見えるくらい細かくて小さい柄が繰り返し描かれているのが特徴です。
本来、小紋は普段着とされているため、フォーマルな場の七五三には不向きですが、小紋の中でも江戸小紋だけは歴史的な背景から格式があるとされています。江戸小紋はお母さまの気品や品位を引き立てるのに最適な選択肢です。
地味すぎず派手すぎない絶妙なバランスが特徴ですので、七五三のお母さまがが華やかさを持ちつつも控えめな風格を演出するのにぴったりです。柄や色合いはシンプルでありながらも、緻密に織り込まれた模様が繊細な美しさを醸し出します。
![]() |
![]() |
3.4 番外編:七五三の母親にふさわしい小物とアクセサリーの選び方
着物を着る際、細部にまで気を配ることで全体の印象が大きく変わりますので、アクセサリーや小物選びも重要です。例えば、帯揚げや帯締めは着物の色と相性の良いものやお子様の着物の差し色を選んだリ、草履バッグは着物の雰囲気を考え金色系かシルバー系で統一するとまとまって見えます。
髪飾りは華やか過ぎず、ワンポイントやシンプルなタイプのものを選ぶと良いとされていますよ。
4. 七五三に母親が着る時の着物の基本マナー
七五三に着ていく着物の種類が決まったら次は、着物を選ぶうえで注意するべきポイントや、七五三にはこれといった決まりごとがあるわけではないのですが着物を着る時に気を付けた方がいいマナーをご紹介いたします。
4.1 主役の子どもより格下の服装を着用しよう!
お子様が主役の七五三なので、お子様より格が高い服装はNGとされています。
お子様が洋装の場合、和装のほうが洋装よりも格が高くなるためお母さまの和装はNGとなり、
お子様が和装の場合、お母さまの和装がOKとなります。お母さまがどうしてもお着物を着たい場合は、お子様にもお着物を着てもらいましょう!
また、主役のお子様以外の兄弟やお父さまも同様のルールを意識された方がいいとされています。
4.2 主役の子どもより目立たないようにしよう!
お子様が主役の七五三なので、お子様より華美な色合いの着物は避けた方がいいとされています。また、着物には当てはまりにくいですが露出もNGとされおります。
4.3 家族のバランスもチェックしよう!
お母さまやお父さま、ご兄弟は、お子様より格が高い服装はNGでしたが、ご兄弟のバランスはどのようにしたらいいか悩みどころ。
お母さまやお父さまは格を合わせ、お母さまが訪問着ならお父さまはダークスーツ。ご兄弟で同時に七五三を行う場合を除き、お子様も洋装のスーツやドレスを着用されるとバランスがいいとされています。
5. 七五三に着物を着た時の行動マナー
なれない着物を着た時の対処法やマナーを頭の片隅に入れておくと安心です。
5.1 歩き方
着物を着た際は、普段の歩き方ともちょっと違ってきます。着物を着た時は、大きく足を開いて歩くのではなく、小さな歩幅で優雅に見えるように歩くとより美しく見えます。また、階段の昇降時は着物の裾を軽く持ち上げることで、つまずきを防ぎます。着物を着ている間は、所作一つ一つが美しさを左右することを心得ておきましょう。

5.2 トイレの対処法
できる限り着物を着せる前に済ませておくといいのですが、長時間の祈祷や食事の際はトイレに行きたくなりますよね。
そんな時は、洗濯ばさみやクリップを用意しておくといいです。お母さまはもちろんのこと、お子様にもお使い頂けるので、トイレの際には裾をたくし上げるときに洗濯ばさみやクリップを使ってみてください。

5.3 写真撮影時のポーズ
七五三では、記念写真を撮る機会も多いでしょう。着物姿での写真は、手元や足元、姿勢に気を付けることでより美しく映ります。
特に、手は自然に膝の上に置き、背筋を伸ばして撮影に臨みましょう。美しい着物姿を残すために、ポーズ選びも大切です。
6. 七五三の準備と当日の流れ
七五三を迎えるにあたり、事前の準備と当日の流れを理解しておくことは非常に重要です。スムーズに行事を進めるためのポイントを押さえ、家族での大切な記念日を最高のものにしましょう。
6.1 準備すべきものリスト
七五三当日を迎える前には、以下のアイテムを準備する必要があります。事前にリストアップし、忘れ物がないようにしましょう。
- お母さまの着物と帯、足袋、草履などの小物一式
- お子様の着物と髪飾りなど
- 記録用のカメラやビデオカメラ、スマホで撮影の場合はモバイルバッテリーを持っていくと安心
- 祈祷料、お賽銭、お祝いの御札・袋
- ご祈祷の後、神社からの授与品があったり何かと荷物がかさばることが多いため、ひとまとめにできる大きめのバッグもあると便利
- 必要に応じておむつや着替え、飲み物、おやつ

6.2 当日のスケジュール例
七五三当日は、以下のスケジュールを参考にして計画を立てると良いでしょう。地域や神社によって異なる場合がありますので、事前に確認することが大切です。
- 朝:着付けを済ませ、写真撮影をする
- 午前中:神社へのお参り。祈祷を受け、神前で写真を撮る
- 昼過ぎ:レストランでお祝いの食事、または家族でお弁当
- 午後:自宅でのんびり過ごす、または親戚を訪問
6.3 注意点とトラブル回避のポイント
七五三当日を安心して迎えるために、以下のポイントに注意しておきましょう。
- 前日に着物や小物の最終確認をする
- 天気予報をチェックし、小雨ならば折りたたみ傘を準備する
- 子供が不慣れな着物で長時間過ごすため、ストレスにならないよう配慮する
- 万一の体調不良に備え、簡易的な医薬品を携帯する
- 大型連休やお天気の良い週末は神社が混雑するので、時間をズラして出向く
7. 写真映えする親子コーデ5選
7.1 同系色の着物で揃える
- 同系色の着物にすることで落ち着いた雰囲気と、上品で洗練された印象を与え、写真映えも抜群です。
- 帯締めや帯揚げ、髪飾りなどの小物でアクセントをつけることで、親子それぞれの個性を表現することもできますよ!
おすすめの色合い
- ピンク系
- グリーン系
- ブルー系
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
7.2 反対色でお子さまの着物を引き立てる
- 鮮やかさをプラスするために、お子さまの着物にビビッドな色を取り入れると、写真が華やになります。
- バランスを意識し、お子さまの着物が主役になるように、お母さまの着物は落ち着いた色合いを選びましょう。
おすすめの色合い
- 赤×緑
- 青×オレンジ
- 紫×クリーム
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
7.3 同じようなデザイン・柄を取り入れる
- 同じ柄でも大きさや色を変えると、より洗練された印象になります。着物を選ぶ時から同じ柄があるか探しながら見るのも楽しいですよ!
- 個性も大切です。完全に同じデザインや柄を見つけるのではなく、それぞれの着物にデザインされているデザインや柄も楽しみましょう。
おすすめのデザイン・柄
- 女の子では花柄
- 男の子なら龍模様
- 吉祥文様は女の子も男の子もOK
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
7.4 お子さまの着物の一部分の色を地色に選ぶ
- 自然な統一感があると悪目立ちせず、自然な親子コーデを楽しめます。
- 帯締めや帯揚げなど、差し色で華やかさをプラスするのも面白いです。
イメージ例
- お子さまの着物の地色がピンクで、お母さまの着物の柄の一部がピンク
- お子さまの着物の地色がピンクで、お母さまの帯締めや帯揚げがピンク
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
6.5 小物でリンクさせる
- 着物は違う色でも、小物で簡単にリンクさせることができます。菊や紅葉など、季節感のある小物を取り入れるのもおすすめです。男の子は小物を見につけることがなかなかないのですが、3歳・7歳の女の子は小物リンクをすると喜びそうですね!
- 髪飾り
おすすめの小物
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
8. お母さまの声
実際、きもの365の着物をレンタルされたお母さまの声をご紹介します!
落ち着いていてよかった
子どもの七五三の際に着用したのですが、控えめな黄色で落ち着いていてよかったです。
小物も統一感あって素敵でした。
コスパよかったです!
手続きもスムーズで安心
この度は誠にありがとうございました。
届くまで心配でしたが、画像のイメージと相違ない素敵なお着物でした。手続きもスムーズで安心いたしました。
七五三で利用させていただきましたが、娘の着物の柄を引き立てる上品な色合いと程よく華やかな刺繍の入り方で、着付けの方や親戚からも大変褒めていただきました。
また利用させていただきます。
周りからもとても好評
子ども二人の七五三のときに利用させていただきました。
洋服ではなかなか着ない水色でしたが、ネットで見るよりも実物はより優しい色で、周りからもとても好評でした。普段は全く着物を着る機会がないので、小物も全てついて、着た後も梱包してお送りするだけ、と気軽に利用できるのは大変ありがたかったです。
子どもと一緒に着物を着ることができ、とても良い思い出になりました。ありがとうございました。
素敵な帯とお着物に満足
何度も利用させてもらっておりますが、いつも素敵な帯とお着物に満足しております。
153cmの私の小さな身長でも着物がしっくり着れるので安心して利用させてもらえるところが嬉しいです。
今回七五三で着させてもらいましたが淡いお色が子どもより目立つことなく控えめで、でも華やかに見えて良かったです。
気軽に着れるようになりました
娘の七五三でお借りしました。今回は二度目の利用でした。やはり丁寧迅速なご対応でしたし、全て揃っているのでとても楽です。着物も薄いクリーム色で可愛らしく華やかですが落ち着きもあり、とても気に入りました。
最初にこちらでレンタルしてから着物へのハードルが下がり、気軽に着れるようになりました。
次にまた着物を着る機会ができるのが楽しみです。ありがとうございました。
9. まとめ
七五三における着物選びとマナーは、この日の成功に不可欠です。本記事で紹介したポイントを参考に、準備を進めましょう。
ご不明な点はきもの365までお問い合わせくださいね!