#509
七五三の着物を
親が着付けすることはできるの?
親が着付けすることはできるの?
七五三の着付けが理由で着物を着せるのを諦めてしまうご家庭もいらっしゃるようですが、実は、七五三の着付けは練習をしておけばどなたでもお子様に着せ付けが可能です。
大人と違い簡単に着物を着せられるような工夫がされているので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
七五三とは?
子供の成長を祝う行事として古くから執り行われている七五三ですが、七五三の意味や由来まではご存知ない方が多いようですので、少し紐解いていきます。
七五三とは平安時代から行われていた、3歳「髪置きの儀」、5歳「袴着の儀」、7歳「帯解の儀」に由来するもので、現在も3歳、5歳、7歳にお祝いをし、子供の成長や長寿、幸福を祈願してきました。昔は子どもが小さいうちに亡くなってしまう事も多かったので、儀式を大切に行ってきましたが、現代でも子どもを思う親の気持ちに変わりはなく、大切な我が子の成長を見守り、お祝いするご家庭が多いようです。
また七五三は、11月15日にお祝いすると良いとされています。理由は作物の成長と実りを感謝する神事と合わせた、鬼が出歩かない日、徳川家光が自身の子供である、後の徳川綱吉の健康のお祈りをし、その後元気に育ったことから、七五三をお祝いする日として定められたという説もあるそうです。現代は、ご家族の都合や、混雑具合など鑑みて、11月15日前に済ませる方が多いようですよ。
七五三の着付けは誰でもできるの?
大人の着物と異なり、なるべく早く・簡単に・苦しくない状態で着物を着られるような工夫が施されている着物がほとんど。年齢別に見ていきましょう。
3歳女の子
着物を着る際は帯を付けますが帯をつけていないのも3歳七五三の特長です。
なぜ帯を付けていないかというと、重くて硬い帯は子どもの体に負担が大きい為、帯を締められないからです。
幼い子には、ゆったり着物を着せてあげたいという親心から帯をしていないのを隠すために被布を着用し始めたとされています。
そのため紐をメインに使うので、比較的簡単に着付けをすることが可能です。
5歳男の子
男の子の着付けで一番気になるのは袴ではないでしょうか?
実は、大人では使用しないあるものが使われています。それは何かというと、サスペンダーです。
五歳の男の子の衣装は着物の上に羽織を着てしまうので袴の結び目がきれいでなくてもわかりませんし、サスペンダーをつけていることも見えないんです!
やんちゃに動き回る男の子ならではの対策かもしれませんね。
7歳女の子
7歳女の子の着付けで一番気になるところは帯ではないでしょうか?
7歳の着物といえば大人と同じと思われがちですが、実は帯がとっても簡単にできているんです。
なぜ簡単なのかというと胴に巻くだけの帯と、あらかじめ形が作られている飾り帯に分かれているからなのです。
どの年代も着付けが比較的簡単にできるようになっているので、安心ですね!
ただ代々受け継がれてきた着物や、ちょっと昔に頂いた着物などはそうはいかない場合もございます。
もしご不安があれば、フルセットで借りられるレンタルというのも一つの手かもしれません。
きもの365では、各年代共にフルセットでレンタルできますので、お気軽にご覧くださいね。
七五三着物の着付け方
では、年齢別に必要な小物・着付け方をご紹介させていただきます。
3歳女の子
肌着や下着は普段身に付けているものをご着用いただく形で問題ありません。
-
着物
-
被布
-
草履
-
巾着
-
髪飾り
-
腰紐3本
-
七五三3歳襦袢
5歳男の子
肌着や下着は普段身に付けているものをご着用いただく形で問題ありません。
きもの365のレンタル着物にはサスペンダーもセットになっているので、ご安心ください。
-
着物
-
羽織
-
袴
-
角帯
-
襦袢
-
雪駄
-
懐剣
-
扇子
-
腰紐3本
-
サスペンダー
7歳女の子
肌着や下着は普段身に付けているものをご着用いただく形で問題ありません。
-
着物
-
帯
-
飾り帯
-
帯〆
-
帯揚
-
しごき
-
伊達〆
-
マジックベルト
-
コーリンベルト
-
襦袢
-
草履
-
バッグ
-
髪飾り
-
ハコセコ / びらかん
-
扇子
-
腰紐3本
最後に・・・
大人に比べて、子供は着崩れがしやすいものです。
・最初から裾を少し短めに着付ける
・階段の上り下りや座って立つ時などは裾を持ち上げて動き、踏まないように気をつける
・トイレに行く時は洗濯ばさみなどで裾を持ち上げてとめる
といった工夫をされると少し着崩れを防止することができますよ。
大切な我が子の成長を見守り、お祝いする七五三。
大切な行事だからこそたくさんのお悩みや迷いがあると思います。
七五三の着物選びなどで迷われたら、ぜひきもの365へご相談ください!